フルカラーインクジェットプリント

フルカラーインクジェットプリントについて

インクジェットプリントの最大の魅力は、何と言っても通常の紙への印刷のようにウェアにプリントできることです。
色数の制限がなく、細かなデザインにも対応でき、さらに小ロットでもお安く制作が可能です。

製版代が不要で、色数は無限！写真のプリントも可能です

インクジェットプリントの特性

CMYK基本４色+白インクを搭載した、大手メーカー機器を使用しています。
基本的な原理としては家庭用の用紙プリンターと同じですので、製版が不要で、デザインに何色使ってもお値段が変わりません。

※金銀・蛍光色などの特別色はプリントできません。
特別色のプリントをご希望の方は、シルクスクリーンプリントをご覧ください。

プリント可能な素材は「綿のみ」

プリントできる素材は、基本的に綿100%のアイテムのみとなります。
ドライTシャツなどのポリエステルや、ナイロン製品へはプリントできません。

ポリエステルへのプリントをご希望の場合は、シルクスクリーンプリントもしくはカッティングシートプリントをご覧ください。

混紡製品は注意

ポロシャツなど、綿／ポリエステル混紡の素材へもプリントは可能ですが、ポリエステル部分にはインクが定着しないため、一度お洗濯されるとかなり色が薄くなります。

大ざっぱな例として、綿／ポリエステルの混紡率が 50%のアイテムの場合、洗濯後に色の濃さが半減するといったイメージです。

プリント精度

写真やグラデーションなどの濃淡表現はもちろん、グランジ風の微妙なかすれ感、小さな文字、細い線など、かなり細かなデザインでもプリントが可能です。

使用インクは安心の品質基準

プリントインクはメーカー純正品のみを使用しています。
ホルムアルデヒド等の人体に有害な物質を含まず、繊維製品の国際的安全規格である「エコテックス規格100」の中で、最も厳しい基準である製品分類Ⅰを取得しています。

赤ちゃんが触れる繊維製品に印刷したものでも安全であることを保障しており、安心してお使い頂く事ができます。

洗濯への耐久性

当店で使用しているプリンターインクは、洗濯堅牢度テスト４-５級以上（５級が最高値）を取得している製品ですので、洗濯後に極端な色落ちは起こりません。

ただし、擦過による摩耗はこの限りではないため、手洗いになどによる過度な「こすり洗い」はお避けください。
また、乾燥機の使用など衣類に負担のかかる方法で管理されると、劣化は当然ながら早くなります。

一般的な衣類全般に当てはまると思いますが、裏返してソフト洗い・日陰干しが推奨のお洗濯方法となります。

ホワイトインク無し／有りの違い

インクジェットプリントには、基本となる CMYK 4色のみを使用した「ホワイトインク無し」での印刷と、上記 4色+ホワイトインクを使用した「ホワイトインク有り」の 2通りに大別されます。

ホワイトインク無し

ホワイトインク無しの場合は、そのまま生地にプリント加工ができるため生産数が上がり、結果として価格もお安くなります。

インクジェットプリントのポテンシャルがもっとも発揮されるのは、綿100%素材の白色ボディを使用した時です。
仕上がり・価格面でもきっとご満足いただけるはずです。

下記画像は、プリント仕上がり後に、一般的な家庭用洗濯機で３回洗濯した後のものです。

ホワイトインク有り

ホワイトインク有りの場合は、黒色の Tシャツなどボディの色味が濃い生地へもフルカラーでプリントすることができます。

工程としては、最初にホワイトインクのみで印刷を行い、その上からカラーインクを吹きかけるといった内容となります。

ホワイトインクを使わず生地にそのままプリントを行うと、生地の色目にインクが負けてしまいます。
そのため一度ベースとなる白のインクを引き、印刷面を一度白にリセットした上で、カラーインクをプリントするといった考え方となります。

ただ、ホワイトインクはそのままでは生地に定着しないため、あらかじめ前処理剤を塗布する必要があり、結果として工数・原価コストが上がります。
また、コスト以外に以下のようなデメリットもあります。

ホワイトインク使用時のデメリット

1.前処理剤の「シミ」

インクジェットプリントでホワイトインクを使用する際の注意点として、使用する生地の色によって前処理剤がシミのような跡となって残ってしまうケースがあります。
基本的にこの跡は洗濯することで解消されることが多いですが、生地の色味によっては多少残る場合もあります。

なお、前処理剤はいわば洗濯糊のようなもので、こちらも乳幼児が触れても害の無い製品を使用しています。

2.「完全な白」にならない場合がある

白インクを引いても完全な白にならず、生地の色目がうっすら出る場合があります。
面積が狭い部分は問題がなくても、ベタ塗り面が多い場所はどうしても多少のムラが生じます。

「ホワイトインク有り」にデメリットは付きもの

一見すると万能に見えるインクジェットプリントですが、濃い色味の生地への印刷にはデメリットがあることは否定できません。
現状のところは、黒ボディ・濃紺のボディには比較的綺麗にプリントできるケースが多いですが、完全に前処理剤のシミ無く印刷できることはありません。（必ずうっすらとは残ります）
ご用命の際はあくまで上記の点についてご理解の上、お問い合わせをお願い致します。

ホワイトインク無しのポテンシャルを最大限に活かす

淡色Tシャツにホワイトインク無しでインクジェットプリント

多少のデザイン変色が気にならない場合は、淡い色のTシャツに対して白インクなしでも対応は可能です。
インクは水性顔料インクですので、古着のようなヴィンテージ感のあるデザインの場合は、ひとつの風合いになるかもしれません。

ただ、ボディ生地色とプリント色の組み合わせによっても仕上がりが変わってきます。
量産の際などはサンプルを作成されることをおすすめします。

イラストレーターやフォトショップをお持ちの方でしたら、データ作成の際にキャンバスの色をボディの色にして、その上にデザインを配置し、デザインを「乗算効果」+「透明60%～80%程度」にした結果が、実際の仕上がりに近くなることが多いです。
ただし、こちらもあくまでデータ上における理論上の目安となるため、必ずこの結果となるわけではありません。

プリント色が黒ならホワイトインク無しでもOK

黒はすべてに勝つ色ですので、ある程度の色味の濃いボディにプリントしても生地の色味の影響を受けません。
デザインが黒一色、もしくは黒に近いグレー（K90%程度）、濃紺など明度の低いカラーの場合は、白インクなしでもプリントが可能です。

プリントサイズについて

インクジェットプリントで１度に行える最大のプリントサイズは、W:320mm x H:400mmまで（縦横の入れ替えは不可）となります。
ただし、下記は例外となります。

フルカラーインクジェット 料金表

データ処理代

ホワイトインク無しの料金表

ホワイトインク有りの料金表

プリント単価とオーダー枚数について

オーダー枚数ごとのプリント単価は、同一のデザイン（データ）であることが前提となります。
1オーダーでもデータが複数存在する場合は、それぞれの総数が各プリント単価となります。