ワードプレスのデータを定期的に自動でバックアップするプラグイン『BackWPup』

日本国内に約10台しか存在しない
高精細インクジェットプリンターで作る
ハイグレードなオリジナルTシャツ
Tシャツ + 印刷代が税込みで
1枚 902円~
自動お見積もり

「時間と労力をかけて大切に育てたサイトが一瞬で吹っ飛んだ。。」
「復旧もできない。。」

こんな悲劇にあわないためにも、ワードプレスサイトのデータをバックアップしておくことは基本中の基本です。

ただ、サイトを更新するたびに手動でバックアップを取るのも面倒ですよね。
管理するサイトが増えてきたらその手間はなおさらです。

そこで、定期的に自動でバックアップしてくれるプラグイン『BackWPup』が、面倒かつ重要な役割をすべて果たしてくれます。

BackWPup – WordPress Backup Plugin
WordPress の完全自動バックアップを予約します。保存するコンテンツ (Dropbox、S3など) を指定できます。これは無料版です

この記事では『BackWPup』の設定を徹底解説しています。

はじめに理解しておきたい『BackWPup』の仕様

『BackWPup』の設定をはじめる前に、まずはこのプラグインの仕様を理解しておく必要があります。
重要なポイントとなる部分は、2つあります。

1. バックアップを取るデータの対象は主に2種類

ワードプレスのサイトは膨大な数のファイルによって構成されています。
しかし、毎回これらすべてをバックアップしていては、容量がムダに大きくなります。
また、サイトを復元する際に必要の無いファイルまで保管しておく理由はありません。

そこで、定期的にバックアップを取るべき重要なファイルは以下の2種類となります。

  1. サーバーに格納されているファイル(テーマファイル・プラグイン等)
  2. データベースに格納されているファイル(ブログ記事の内容等)

まずはこれらのファイルの違いを理解しておきましょう。

1-1. ワードプレスサイトの骨格を構成するテーマファイルプラグイン

テーマファイルとは、header.php functions.php style.cssなど、サイトの骨格を構成するファイルのことで、ウェブサーバー上に存在します。

ただ、テーマファイルやプラグインはそこまで頻繁に変更を加えるものではないため、バックアップするサイクルは多少長めに取ってよいかと思います。

1-2. ワードプレスサイトのコンテンツとなるデータベースのファイル

ウェブサーバー上にあるテーマファイル類に対して、ワードプレスのブログ記事や固定ページ、コメント、問い合わせフォームなどの内容はMySQLというデータベースに格納されています。

こういったサイトの中に含まれるコンテンツこそ作成に労力がかかり、同時に価値の高いものであるはずです。

また、新規投稿をアップしたり既存記事にリライトを加えたりと、更新頻度が比較的高くなるため、バックアップも短いスパンで取っておきたいところです。

これら2種類のファイルをムダなく漏れなくバックアップするには、それぞれを適切なタイミングで保存することが重要です。

そこでポイントとなる部分が、『BackWPup』の「ジョブ」という概念です。

2.『BackWPup』でバックアップする内容を指示する「ジョブ」

『BackWPup』の「ジョブ」とは、バックアップ内容の詳細を設定した指示書のことです。
簡単に要約すると、ワードプレスサイトの構成ファイルをバックアップする際に、以下の内容を指示するものとなります。

  • どのファイルを
  • どのタイミングで
  • どこにバックアップするか

先ほどの2種類のファイルは、以下のようにバックアップする前提で解説を進めていきます。

  1. テーマファイルプラグイン等のファイルは、1週間に1度バックアップをおこなう
  2. データベースは、毎日バックアップをおこなう

それではいよいよ『BackWPup』のバックアップ設定の解説!

と言いたいところですが、先にバックアップファイルの保存先についての説明をはさんでおきたいと思います。

バックアップ先は Dropbox(ドロップボックス)が最強!

肝心のバックアップを取ったデータをどこに保存するべきかというお話です。

『BackWPup』ではデータの保存先をいくつかの候補の中から選択することができます。
結論としてはバックアップ先は Dropbox(ドロップボックス)が最強です。

ただ、代表的なものとしては以下の2つから選ぶ方が多いのではないかと思いますが、あまりおすすめはできません。

  1. フォルダ(パソコンのローカル)
  2. FTP(サーバー内)

これら2つがバックアップ先として適していない理由を説明します。

フォルダ(パソコンのローカル)にバックアップするデメリット

  • パソコンのドライブの容量を圧迫する(PCの動作低減・損耗の原因にもつながる)
  • 他の端末からアクセスできない
  • 外付けドライブに保存しても紛失・破損のリスクは残る

FTP(サーバー内)にバックアップするデメリット

  • ウェブサーバーの容量は、大量のバックアップデータまで収容できるほどのゆとりがない
  • FTP がハッキングされたら元も子もない

上記のような理由から、個人的には保存先として Dropbox(ドロップボックス)をおすすめしています。

ただ、Dropbox(ドロップボックス)は無料プランでは容量が足りないため、年額14,400円(*2020年1月時点)のコストを負担する必要があります。
しかし、有料プランの場合の容量は 2TB と、十分すぎるスペースを確保できます。

Dropbox(ドロップボックス) 料金プラン

うっかりミスや万が一のハッキングでサイトを失うリスクを考えて、コストに見合うか判断してみてください。

それでは『BackWPup』のバックアップ設定の解説です。

『BackWPup』のバックアップ設定(テーマファイル・プラグイン類編)

まずはテーマファイル・プラグイン類をバックアップする設定からおこないます。(データベースとはジョブを分ける形となります)

はじめに、新規ジョブを追加から新しくジョブを作成します。

すると、以下のような画面が表示されるので、画像の通り設定を行います。

「一般」設定

「このジョブの名前」

データベースのバックアップと区別するため、わかりやすい名前にしましょう。

「アーカイブ形式」

Windows ユーザーはZip、Mac ユーザーはTar GZip

「エラー」

エラーが発生した場合のみメールで通知が来るようにする設定です。

つづいて、スケジュールタブをクリックして、バックアップするタイミングの設定をおこないます。

各タブを設定する度に変更を保存ボタンを押しても良いですが、他のタブをクリックした時点で設定は保存されます。

「スケジュール」設定

テーマファイル・プラグイン類は、1週間に1度バックアップをおこなう前提ですので、実行はアクセスがもっとも少なくなるであろう日曜日の深夜とします。

「ファイル」設定

「ファイル」タブは、ワードプレスが格納されているフォルダから、バックアップするファイルの取捨選択を設定できます。
ただ、デフォルトのままで必要 or 除外は最適化されていると思いますので、特にこだわりがなければ変更する必要はありません。

「保存先」設定

先ほど触れた Dropbox(ドロップボックス)にバックアップする方法です。

Dropbox(ドロップボックス)のアカウントを取得済み & ログイン済みを前提とした解説です。

まずはじめに、『BackWPup』と『Dropbox』を連携するために、『Dropbox』から認証コードを取得する必要があります。
下図の赤枠のボタンを押下してください。

すると、以下のように『Dropbox』のページが開くので、アクセス認証を許可してください。

許可をおこなうと認証コードが表示されます。

このコードをコピーして『BackWPup』のテキストフィールドに入力すると、認証が完了して双方のアプリが紐付けされます。

最後に『Dropbox』に保存する際のフォルダ名バックアップデータを残す数を設定します。

「保存先フォルダー」

『Dropbox』上でバックアップデータを保管するフォルダの名前。
管理するサイトが増えると混同するため、サイト名データの種類が判別できるようにするとわかりやすいです。

ファイルを削除

無限にバックアップデータが増殖するのを防ぐために、バックアップを取る回数の上限を設定できます。
このジョブは、1週間に1回動くサイクルとしているため、上記の設定は15週(3ヶ月と3週)分のデータをバックアップする設定となります。
16週目をバックアップするときは、1週目のデータを削除するという形ですね。

さて、これでテーマファイル・プラグイン類等のファイルを、週に1度バックアップする設定は完了です。
先ほどの『Dropbox』とうまく連携できているかを確認するためにも、一度手動でバックアップを取ってみます。

『BackWPup』のジョブ一覧画面を表示します。

すると、先ほど作成したジョブが表示されているはずなので、試しにバックアップを取ってみましょう。
今すぐ実行を押すとバックアップの作成が開始されます。

多少時間はかかりますが、完了したら今度は『Dropbox』に無事に保存されているか確認します。

先ほどの保存先フォルダーで名前を決めたフォルダが生成され、中にバックアップファイルが格納されているのが確認できるはずです。

なお、『Dropbox』の中ではアプリ>InpsydeBackWPupのフォルダの中にデータが蓄積されていきます。

ちなみに、ジョブ一覧画面ではバックアップの実行状況を確認することもできます。

『BackWPup』は、ほったらかしでも設定したタイミングで自動バックアップを取ることができる素晴らしいプラグインですが、このような任意のタイミングで手動で使うこともできます。

新しい記事を公開したあとや、大きな変更を加える前にワンクリックでデータを保存しておくことも習慣化しておきたいですね。

さて、説明が少し長くなりましたが、今度はブログ投稿記事などの情報が保存されているデータベースのバックアップについてです。
要領はほとんど同じ内容となります。

『BackWPup』のバックアップ設定(データベース編)

データベースの内容は「サイトの命」とも言える部分ですので、バックアップの頻度は高くしておくことがおすすめです。

「一般」設定

先ほど同様にジョブ名とバックアップするファイルを選択します。

インストール済みプラグイン一覧とは、使っているプラグインの名前一覧がメモ帳に記載されているだけのものです。
必須ではありませんが、ファイルサイズは10KB にも満たないものですので、ついでに含めておきます。

「スケジュール」設定

毎日深夜3時ごろに自動でバックアップを取る設定です。

「データベース バックアップ」設定

デフォルトですべて選択されていると思いますが、特別な理由がなければこのままで問題ありません。
ただ、データベースのファイル一式は容量が大きいため、GZip 圧縮しておくことを忘れずに。

「プラグイン一覧」設定

使用しているプラグイン一覧の名前を出力するだけのテキストファイルです。
容量は非常に軽いため圧縮の必要はありません。

「保存先」設定

最後に先ほど同様に『Dropbox』と連携してクラウド上に自動保存されるように設定します。

「保存先フォルダー」

先ほどのテーマファイル・プラグイン類と区別できる名前にしましょう。

ファイルを削除

今回は毎日バックアップを行うスケジュールですので、1日×30回=1ヶ月分までバックアップを取る設定になります。

以上、長くなりましたが、『BackWPup』の設定に関する解説でした。
最初は多少面倒な部分もありますが、サイト保守のためにも必要不可欠なプラグインではないかと思います。

タイトルとURLをコピーしました